千の刃濤、桃花染の皇姫 ‐花あかり‐ 感想
◇製品概要
タイトル:千の刃濤、桃花染の皇姫 ‐花あかり‐
ブランド:AUGUST
発売日 :2019-09-27
原画 :べっかんこう、夏野イオ
シナリオ:榊原拓、内田ヒロユキ、安西秀明、加賀宮考一
◇製品リンク
◇特徴
- ファンディスク(本編のプレイ必須)
- シナリオを選択するタイプ
- 対象は全部で12人
- 1人分のシナリオが短い
◇以下の人にオススメ
- 千桃が好き
- オーガストが好き
- 本編で攻略不可だった子が好き
- 小鳥遊夕花さんの演技が好き
- 桐谷華さんの演技が好き
◇感想
巫女っていいよね!
まずゲームを開始して思ったこと。
「オーガストはやっぱり音が良い」
そう、オーガストは音が良い。「曲」ではなく「音」。久しぶりのオーガストなのでここは再認識。タイトル画面のBGMを聞けば分かる。音が良いゲームって割と少ないのよね。ぱっとすぐ浮かぶのはKeyの作品とか。もし意識してない人は意識するといいと思うよ。
オーガスト楽曲に関してはオーケストラに行くくらい好きなのよね。過去に「トラベリング・オーガスト」っていうオーケストラが2013年、2015年、2017年にあったけど全部行った。ちなみに2017年は昼夜の2公演両方。東京オペラシティで開催された2015年、2017年に関してはフルオーケストラってことで迫力が凄かった。特に最後のメドレーが良くてなぁ、会場で鳥肌が立ったのを覚えてる。次があったらまた行くと思うよ。
感想から少し逸れるけど、エロゲをやるのに音環境を整えるのは必須だと思ってる。そうでないと声優さんの声をしっかりと聞けないからね。ここら辺はDLsiteとかで音声作品を買ってる人なら分かると思う。全く意識してない人はまずDAC/ヘッドホンアンプ + ヘッドホンで環境を整えるべき。分からなかったら調べるか詳しい人に聞こう。整えるための予算は最低でも5万。上を見たらキリがないけど10万も使えば快適になる。整えてしまえばエロゲ以外にも使えるし、簡単に元が取れるものだよ。
さて、ゲームの感想。ひとことで言って、良くも悪くも
The ファンディスク!
って感じ。構成としては本編のメイン5人のアフター+その他7人のHシーンありシナリオ。ここで評価したいのがこの12人っていう人数。なんとなくゼロ年代初期のエロゲのファンディスクを思い出す。最近ってファンディスクでもこんなに人数多くないからなぁ。OPに登場するキャラ全員にシナリオが用意されてるよ。
肝心のシナリオだけど、これが短いんだ。マジで短い。1人あたり30分で終わる。そしてシナリオが終わったら各キャラのミニシナリオが開放される。ミニシナリオはギャグ要素が多め。こんなところまで昔っぽさを感じる(いい意味で)。
そもそも本編が3年前の作品だから、各キャラのルートがどういった終わり方をしたのか覚えてないのよね(グランドエンドというか、本筋の1本は何となく覚えていたけど)。だからまず3年空いたことが失敗だと思う。ファンディスク出すなら1年以内、長くても2年以内に出さないと。今作はボリューム的に考えて3年かかるようなものじゃないし、ファンディスクを作ろうって決まったのが遅かったんだろうな・・・。
あとCGが少ない。Hシーン除くと1人あたり2枚。これには不満。2枚っておい・・・。
まずメインの5人について。個人的にはエルザ(CV:奏雨)が好き。かわいい。エロい。声がいいよ!声が!シナリオは短いなりにもいい感じ。メインの中では1番好き。
あと奏海(CV:猫村ゆき)もいい。妹は強い。オーガストの妹キャラといえば夜明けなの麻衣。ああいう妹も好きなんだけど、奏海みたいに「お兄様~♪」って慕ってくれる妹の方が好き。ポイントは最後に主人公の呼び方が変わるところ。俺はこういうのに弱いんだ。ふへへ。
朱璃(CV:遥そら)は遥そらさんの演技が光る。今作は2役だし流石だなぁ。金恋の玲奈みたいな演技も好きだけど真面目キャラの演技も好き。
滸(CV:波奈束風景)はミニシナリオがちょっと笑える。主人公のキャラが崩壊してんぞw
古杜音(CV:小鳥遊夕花)はいいキャラしてる。巫女1号。お笑い担当みたいなところあるけど好きだよそういうの。
次にメイン以外のキャラ。1番は睦美(CV:雨音遊)。正直このために今作を買ったと言っても過言ではない。本編ではメインを含めても1番好きだったキャラ。シナリオは本編で語られていない部分を補完できる。やっぱり包容力のあるおっとりしたお姉さんっていいよね。Hシーンも個人的に好きなアレとアレがあって満足。アレがナニかはやって確かめてくれ()
2番は千波矢(CV:桐谷華)。巫女2号。桐谷華さんがとてもグッドなんですわ。サンプルボイスを聞けば分かると思う。ニヤニヤしちゃうあの感じがファンに刺さるはず。シナリオもいい感じ。パッケージにも居るし今作のイチ押しキャラなんだと思う。
他に良かったのが柴乃(CV:二郷あずさ)と雪花(CV:三代眞子)。柴乃はある意味王道な感じ。ミニシナリオ含めて微笑ましい感じが良い。雪花はシナリオと最後の一枚絵がグッド。巫女3号。
ちっこいのと巫女4号は特に可もなく不可もなく。
最後に緋彌之命(CV:遥そら)のミニシナリオやっておしまい。
全体的に本編のメインキャラよりそれ以外のキャラに力が入っていた印象。ファンディスクって良くも悪くもこういうものだよなぁと思わせてくれた。1つのシナリオが短いけど個数があるから案外たくさん遊んだ気分になれるかも。中身はやっぱり安定感がある。オーガストはあいミスに注力してるから今後PCでゲームを出さなくなるのでは?とか勝手に思ってたけどそんなこともないのかな。あいミスの収益を次回作の開発資金に回して頑張ってほしい。
やっぱり、巫女っていいものだわ・・・